西陣織の可能性を広げるリニスタの活動をご紹介する企画。
今やリニスタの代表的な実績となった5つ星ホテル様との実績をシェアします。
2014年前身ブランドから始まったリニスタは代表が2020年に西陣織事業を本格化したところから、多くのお話しを頂く形となりました。
2022年、コロナ禍から少しずつ社会が進み出した頃、京都のホテル業界も今後に向けて動きが出だしていきます。
そんな中、とある展示会で出会ったのは5つ星ホテルRの副支配人の方。
「西陣織でお客様へのお土産になるようなアイテムを探している」というお話を頂きました。
イメージとしては巾着袋。それをギブアウェイ(お客様がチェックアウトと共に持ち帰るスタイル)にしたいということでした。
巾着袋自体は、よく作られるアイテム。
アイテムの技術レベルとしては十分実現可能でした。
しかし、多くの部分で工夫するべき点はたくさんありました。
1:差別化としてのオリジナル生地
私たちのグループは帯の他に広幅の生地を製作することができます。
過去からの実績から、すでに使える柄は100種類をゆうに超えます。
(なお、帯の柄は3000柄以上あると思います。←数えられていません)
その中でも、ホテルにも関連がある「七宝柄」を中心に、巾着の中でも抜け感が出るようなデザイン設計を行い、シックなデザインを追求しました。
かつ、縫製のしやすい薄手の生地で、コスト面でもメリットが出せるような生地組織を作ることを目標に進めていきました。
具体的には2色の糸を使いながらも、最大4色あるような生地組織を作ることで、コストメリットがありながらも安く見えない生地を作り上げることができました。
2:縫製量産体制の確立
今回のお引き合いは多くのお客様にギブアウェイするアイテムということで、持ち帰ってもらう分、追加していかないといけないお話でした。
そう言った意味では、ずっと続くような体制を取り、納品できない、というエラーが起こらないようにしないといけないこと。
かつ、お値段も考えて進める必要がありました。
今回は長年お付き合いがあり、四つ星ホテルのリニューアルの際に500個ほどのクッションカバーを担当してもらった縫製会社とタイアップを組み、毎月納品できるような生地の生産・裁断・縫製、そして納品の仕組みを作ることができ、年間1万袋以上という出荷を実現しています。
3:課題と学び、産業への貢献
このお話はずっと続くという性質上、切れ目のない縫製との関係とお客様との関係があります。それを確立し、1つのモデルケースとして当グループの礎になるお話になったことは大変大きなこととなりました。
ですが、お客様のロゴを入れるという希望がありながら、巾着が小さいということもあって、織での限界も知ることとなりました。
引き続き織りでできること、できないのであれば後加工での対応など、まだまだお客様の満足のできることを実現するためにやるべきことがあります。
しかしながら、和装業界だけではない中で、こうやって長くお付き合いができるお話は大変嬉しく、職人の織る仕事を増やすことができたのは産業が続いていくためのベースになるものだと考えています。
引き続き、様々なお話の中で、なるべく長くお付き合いできることも続けていきたいと思います。
また今後も様々な納入実績をご紹介します。
ぜひみなさま参考にしてくださいね!
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